音楽シーンが見所の映画

音楽って映画の醍醐味の一つですよね。本記事では、音楽シーンが見所の映画を3作ピックアップしました。

『ONCE ダブリンの街角で』

アイルランドのダブリンを舞台に繰り広げられる、ストリートシンガーの男と移民女性の淡い恋物語です。「ザ・スウェル・シーズン」というユニットのメンバーであり、現役プロのミュージシャンである二人が主演を務めています。

ミュージシャン志望の男(グレン・ハンサード)はある日、ストリートで演奏中に女性(マルケタ・イルグロヴァ)と知り合います。共にミュージシャンであることを知った二人は、徐々に距離を縮めますが、なかなか先に進まず…。

超シンプルな恋愛物語で、これといったドラマはほとんど有りませんが、映像、音楽、雰囲気全てがリアルで上質な感じがします。ほのかに懐かしい感覚がする映画です。

『はじまりの歌』

ニューヨークのライブハウスでシンガーの友人に半ば無理やりステージにあげられ、一曲歌ったことがきっかけである男と知り合うグレタ(キーラ・ナイトレイ)。グレタは男に「一緒にレコードを作らないか?」と誘われるが、二人はどちらも、全てを失った男と女だったー。音楽映画で定評のあるカーニー監督作品であり、さすがに演奏シーンとオリジナル曲が素晴らしい出来栄えです。そこまでドラマティックな展開はありませんが、秀逸なシーンと音楽で引き込まれてしまう映画です。当初は上映は5館だけの予定だったものの、口コミで拡大したらしい(?)です。

『ハイ・フィデリティ』

大の音楽オタクであり、ロックファンのロブ(主人公)は、シカゴで中古レコード店を経営しています。そんなある日、同棲していた彼女が家を出て行ってしまいます。家に一人残されたロブは、なぜ捨てられてしまったのか自問自答。「自分はこのままではいけない」と、過去に振られた恋人達5人を訪ねることにします。その目的は、元カノ達に「自分の何がいけなかったのか?」と聞くことー。

「いるいる、こういううんちく語る人」って思わず言いたくなるようなロブのうざさが一つの見所になっています(笑)。ロブが画面越しに心情を語りかけるという構成も斬新で、面白い。融通のきかないダメな自分にうんざりしながらも、最終的には人生の決断を決めるロブに、果たしてあなたは男を見いだせるでしょうか(?)。随所に散りばめられた音楽がさすがの選曲で、観ていて飽きさせません。